2013年6月25日

千葉県初か?!キンセイラン???(第14回)



千葉県初か?!キンセイラン???(第14回)
先日、アワチドリの群生を間近に見られて、木名句斎先生もご満悦です。私もかなり興奮しました。
今回は、もうコンプリートしたアワチドリですが、私の知らない自生地があったという情報 を得て(噂話程度)、少し地元から離れて探索に出撃しました(でも実家に行くより近い)。

この場所は海にも近く、アワチドリが生えているようには思えない場所ですが、20数年前はたくさん 生えていたとの事。かなり気合を入れて、あるつもりで探したのですが、全くみつかりません。
ちなみに木名句斎先生は所用でお休みです。

確かに一枚岩盤などが所々にあって、イワヒバやコクラン(開花中)などは見つかるのですが、 アワチドリはどうしてもありませんでした。ガセネタなのでしょうか?
イワヒバ コクラン

いくら過去に乱獲されたとしても、広大なエリアですので、生えていたならば、必ず何本かは見つかると思っていました。 岩盤地帯のアワチドリ捜索は諦めて、コクランが開花していたので、そちらの撮影と、森の中にナギランでもないか、 チェックしていきました。
すると、春エビネらしき個体を発見。 しかし、少し葉が多い気が・・・。 そして何やら咲きそうなつぼみが・・・。エビネではない・・・。

も、もしかして

最近、千葉県で発見されたばかりの「トケンラン」かと思い、 木名句斎先生に現場から早速メール送信。すると、トケンランより、キンセイランに似ているとの返信が!

キンセイラン?エビネの花に似ていますが、黄色っぽい花で、エビネよりひと回り小さな花が咲き、どちらかというと、 寒い地域の高地に生えているランで、千葉県では見つかったという話は聞いたことがありません。 2004年改訂千葉県絶滅危惧種レッドブックにも掲載されていませんでした。

まだつぼみで開花していないので、断定はできませんが、キンセイランと思われます!
もしかして、千葉県初?!そんなわけないか!
な~んて、恥ずかしい事を言っていたのですが、よく見ると、エビネ属では花茎から一つずつ分かれて花が付くのですが、二つ分かれている ように見える部分もあり、エビネのようなツボミには見えません。
エビネ属でない可能性が高いばかりか、ラン科でない可能性も大・・・。 花が咲けば何か分かると思うのですが・・・。
開花したタイミングで、もう一度行ってみたいです。

ちなみに、数日後、情報に近いエリアの岩盤で、ついにアワチドリを発見しました。噂は本当でした。疑ってすいません、情報の方・・・。 私の家の近くの自生場所とはかなり離れていますので、ちょっと違う形とかしているのでは?と期待していましたが、同じような 個体でした。でも、自生している姿はたまりませんね~。

キンラン

今回の成果(コンプリート)
キンセイランモドキ?


コンプリート済み(再発見)※オオバノトンボソウは省略
アワチドリ(数日後)
イワヒバ
コクラン















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