Curry of dream...I'm not able to forget the taste.


3月18日、木名句斎の提案でランチを食べに行った。当初は胡散句斎と二人で行くはずだったのだが、当日の朝に連絡が取れた運国斎も急遽参加が決定し、 合計122歳の昼食会。集合場所は威嚇斎の職場だった。12時きっかりに集合が完了して、仕事中の威嚇斎を残しての出発となった。
土日は非常に混む道なのだが、さすがに月曜日の真昼間ってことで、12時35分には目的の店に到着した。ネットで薄っぺらな情報しか仕入れていなかった 木名句斎は、お店の場所さえ知らなかったが、お店の名前さえ知っていれば見逃すはずのない店構えだった。


ガラス戸の向こう側で、木名句斎の倍は生きてこられたであろう御老体が、寸胴鍋を掻き回していた。言い切ってしまう青い看板が、 逆に3人の不安を煽りたてた。店内に入ると絶望的に不衛生だった。床といいテーブルといい、掃除した痕跡を見つけることができなかった。 そしてメニューを見て3人が顔を見合わせた。た、高ぇよぉぉぉ~!噂のワンちゃんは見当たらなかった。だいちゃんは置き物化しているかもしれないと、 ずいぶん探したが、指導でも入ったのか犬生を全うしてしまったのかは、わからない。

胡散句斎先生はチキンの中辛、運国斎先生と木名句斎はポークの中辛をオーダー。やっとテーブルをタオル的なもので拭いてくれた。サービスの麦茶は、 なぜかポットではなく2Lのペットボトルに満タンに入っていた。御老体とおばさんが奥に入って作業を始めるや否や、 as soon as、常連さんらしき男性が入店してきたが、お二人は全く気がつかずに奥から出てくる気配は無かった。 常連さんも奥に声をかけるでもなく、黙って椅子に座っていた。結局彼のオーダーは、胡散句斎のチキンが出てきてから聞かれた。 彼は微塵も怒った様子がなかったので、慣れっこなのだろう。

胡散句斎先生のチキンが出てきた瞬間、すでに諦めの境地に達していた。そして出てきたポークに絶句した。 さすが1000円、トリュフでも散らしてあるのかと思ったが、残念ながら焦げだった。そして豚肉は酷い匂いがした。 思い出したくないので、これ以上書かないが、僕らは完食した。シルバーの器(銀ではなく銀色)に残った残骸を見ても、 焦げがすごいことはおわかりかと思う。


中出しはダメだが、顔出しはOKという運国斎先生の顔をご覧いただきたい。店に対する怒りと、木名句斎に対する怒りが こういう顔を作り上げるのだ。笑って生きようよ、先生・・・。
店を出て車に乗り込むと、運国斎先生は自分の名前を連呼した。先生は何を食っても自分の名前を連呼するので、蓄膿かと思っていたが、今回だけは先生の意見を承認した。 俺は胡散句斎先生と運国斎先生に非礼を詫びた。今回ばかりは俺に全責任がある。

何故か車は南下を始めた。なぜだったのかは、まったくわからない。 運国斎が、「違うものと一緒に消化しないと大変なことになる気がする」ということで、勝山から左へ折れ鴨川方面に向かったが、 威嚇斎の工場に車が置いてあった俺は「館山方面にしましょう」と言った。遠回りなど全く意に介さない胡散句斎先生は、何事もなく右に舵を切った。

結構時間はかかったが、御老体カレーネタで盛り上がったせいか、退屈感は全く無かった。館山の駅前にはMONというカレー屋さんがある。短い高校時代によく通った店で、 経営者が同じなら味は大丈夫だと思う。まあ、フライドエッグカレーしか食べたことがないけど、美味しかった記憶があるから・・・。 カレーをカレーで洗い流そう。はい、定休日でした。ツキの細い人間が集まるとこうなるんですね。

127号を北上開始。なにをやってるんだろう、合計122歳。Dream Curryをもう一度通り過ぎて上総湊にさしかかったとき、カレーの看板を見つけた。 なんかもうどうでもよくなっちゃっていたんだと思う。入店を決意する3人。 店の構造がちょっとアレで、ドアを開けて入ると右に吸い込まれるような造りだった。 これが後悔と奇跡を生むことになるんだよね。先頭で入った胡散句斎先生は、やっぱりなにかもってるね。 吸い込まれるように入った右側はカウンター席だった。もうね、これダメじゃんって思った。だってこうなんだよ・・・。


1辛を頼もうとしたら、奥さんが「ウチは初めてですか?普通でも結構辛いですよ」と言うので、胡散句斎先生と俺は普通にしたが、 運国斎先生は「俺は1辛」と言って1辛を頼んだ。この先生は人の言うことを聞かないから、ヒラメも釣れないんじゃないだろうか? カレーって普通こういう値段だよね?


待っている間に胡散句斎先生が、「携帯忘れちゃったから携帯貸して」と、俺の携帯でなにやら撮影していた。 なんだかわからなかったが、すぐに返してくれたので、特に気にもとめなかったが、後に今日一番のショットになろうとは・・・。 カレーは普通でもかなり辛く、子供はちょっと無理なんじゃないかと思うほどだった。1辛を頼んだ運国斎先生は、見てわかるほどのやせ我慢で完食。

ちなみに店を入って左側は、こんな感じになっていて、実はコッチがマスターの目指す方向だったらしい。 オフロードの本が山積みにされていたのだが、その中のこんな一冊を激写した胡散句斎先生の才能に嫉妬しか感じない。













カレーのハシゴはこれだけではすまなかった。木名句斎の姉ちゃんは空気読めない天才だ。

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